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山ちゃんコーナー
2002年1月2日 13時01分

Jan. 2nd, Wed. 卒業生”やまのい和則”からの新春メッセージ

洛南高校卒業生・衆議院議員「やまのい和則」さんからの新春メッセージ
洛南高等学校の生徒の皆さんへ

 新年あけましておめでとうございます!
 とは言え、洛南の皆さんにとっては、大学受験が終わる日までは、「おめでとう」という言葉はあてはまりませんね。

 私もこの1月6日で40歳。洛南に在校したのは、15-17歳でしたから、もう20数年前のことです。
 一言で言えば、私の洛南での日々は、砂を噛むような毎日でした。嫌で嫌で仕方なかった。ゆっくり寝たい、自由な時間が欲しい、彼女がほしい、などなど。早く高校3年間が終わって欲しかった。もっと言えば、若いながら、人生とはこんなに苦しく、味気ないものかと感じました。
 でも、今から思えばいい勉強を3年間させてもらいました。高校時代が苦しかったからこそ、根性が身に着きました。高校を出てから苦しいことがあっても、乗り越えることができます。
 逆に、中。高校と楽しい青春を送っていたらどうだったでしょうか。私は、その後の苦難に打ち勝てなかったと思います。

 洛南での生活は日々「修行」です。修行である以上、苦しいのは当たり前です。
 では、なんのために修行か。皆さんは、選ばれた生徒です。世の中のために、献身せよという使命を受けた生徒です。

 勉強をし、自分を高め、そして、大学に合格したときには、人の苦しみや悲しみがわかり、一人前に読み書きができる人間になるために、皆さんはいま、修行をしているのです。

 高校時代、私は当時の三浦俊良学校長から、「山井君、社会の雑巾(ぞうきん)になってください。社会の雑巾になって、社会をきれいにする生き方をしてください」と指導を受けました。あれから15年、私なりに福祉と政治に命を賭け、いま、衆議院議員として仕事をさせて頂いています。
 国会で福祉や医療の問題に取り組み、本当に苦しんでいる方々を支える活動をしています。また、全国2万4000人と推定される路上生活者つまり、ホームレスの方々が仕事に就いて、屋根のあるところで生活することを支援する議員立法も国会に提出しています。
 この不況の中、福祉の向上を目指すのは財政難の状況から言って苦しいものがあります。しかし、洛南卒の国会議員として、今までのような利権がらみのカネで動く政治家ではなく、真に弱い立場の方々の代弁者として「雑巾の心」で政治を行いたいと思います。

 国会で寝たきり老人の問題や福祉に取り組んでいると、「そんな小さな問題を国会で取り上げて、あほちゃうか。もう少しお金や票につがなる問題に取り組め」と笑われることもあります。
 しかし、洛南精神で生きると心に決めた以上、「我らは行かん、心して」と心意気で、私は、日本の国会に福祉の風を吹かせたいと思います。

 国会議員はお金のある人、有名な人、強い人、健康な人の集まりです。しかし、日本の国を支えているのは、名もお金もない人々であり、病気や障害のある人々です。このような弱い立場の人々こそが、お金があって健康な人々よりも、本当に政治の力を必要としているのに、国会にその声を届けることができないのです。

 私はそのような方々の代弁者として頑張りたいと思います。

 同志の洛南の皆さん、今年も「我らは行かん、心して」とつぶやきながら、修行に励みましょう。  

2002年1月1日 山井和則 拝


関連リンク
1.山井和則福祉のページ
2. 山井和則 政治のページ
3.やまのい衆議院議員
4.東寺の謎