Start 2/5/2000

その3 「デカルブ(Dekalb)探訪記」
デカルブってどこにあるの？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今回は我が町デカルブについて少し述べてみようと思う。ここデカルブはアメリカ合衆国イリノイ州の北部に位置し、全米第3の巨大都市シカゴから西へ約60マイル(約100キロ。)日本でいえば、京都から名古屋ぐらいの距離(？)のところにある。

シカゴといえば、大リーグ屈指のホームランバッター、サミー・ソーサ（2000年春には初の大リーグ公式戦日本開催ということで東京に上陸。前の日米野球の時にも来日して、我らが東京読売巨人軍の輝ける4番打者松井秀喜にバッティングのこつを伝授したのは有名。）のいるシカゴ・カブス、そしてバスケットボールでは神様マイケル・ジョーダンの所属していたシカゴ・ブルズのホームタウンであり、マクドナルドの発祥の地であり、かつジャズやブルースで有名な町であるわけだが、なによりもこのイリノイ州そのものがあのリンカーン大統領のホームタウンとして有名である。

(厳密には生まれ故郷はケンタッキー州だが、弁護士時代から大統領に当選するまでの25年をイリノイで過ごしたらしく、彼の故郷と言っても差し支えないだろう。ちなみに、彼はここデカルブの近くにほんの一瞬だけ住んでいたことがあるとかないとか・・・・）なおイリノイについて詳しく知りたい方は、
　http://www.state.il.us/state/facts/　を参照してほしい。



北イリノイ大学(Northern Illinois University)について

ともあれ、このデカルブは人口35，000人の小さな田舎町。少し郊外へ出ると 一面トウモロコシ畑という農業地帯だ。その中にある、Northern Illinois University（今後NIUと記載）で私は日本語教育に従事しているのだが、その学生数23,000人。まさに学生と農民の町といったところか。

23，000人といえば、我が母校同志社大学 とほぼ 同じ規模だが、敷地に関しては今出川キャンパスと田辺キャンパスを合せても、NIU の敷地には及ばない。とにかく広い。校舎もお城のように壮大で、生徒用の駐車場も関西国際空港の駐車場に匹敵するのではと思われるほど大きい。なお、興味のある方はNIUのホームページ http://www.niu.edu/　をご覧いただきたい。

最近知人から無担保（？）で1年間借りた自転車（といってもマウンテンバイクのようなもの。日本でいうママチャリは当地ではいまだかつて見たことがない。）で先日、デカルブ市内を探索して見た。とにかくアメリカの道路はだだっ広く、しかも自動車は右側通行。赤信号でも右折可とくるから感覚が狂う。

しかも、大学の敷地から出るのに自転車でおよそ10分。大学の巨大な正門は池がある散策コースのようになっていて、市民の憩いの場になっているようだ。でもいいかげんにしてくれと叫びたくなる。自転車しか交通手段がないものの身にもなってくれ。まったく。

そして、一番近くの映画館ならびに大きなスーパーまでは約20分。やはり、車が欲しい。ただし、貧乏日本語教師ゆえそのような余裕はない。学内の日本人クラブの人で、帰国するので車を手放したがってる人が現れるのを待つしかないだろう。

まあ結論から言えば、「自然が多くて治安もよく、教育水準もまあまあ高い住みやすい町デカルブ。ただし遊びに行くには電車もなく、バスの本数も少ないので、車のない人にとっては少々苦しい。」といったところだろう。渡米1ヶ月目における満足度は80点としておこう

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