「センター試験まで残すこところあとわずか！
今年は何についてアドバイスしようかと、随分思い悩みました。
発音・アクセントについては、昨年書きました。
体調管理や基本的な心構えは、みなさん耳にタコが出来るほど 周りから聞かされていると思います。 ですんで、今年は私からのアドバイスは　大問２の　文法問題について書きたいと思います。

昨年は、「脳みそ使うな、脊髄(せきずい)使え！」
つまり、あれこれ思い悩まず日ごろの学習成果を信じて、瞬時に答を導くこと、文法問題で貴重な時間を浪費するなと アドバイスしました。今年は、そのアドバイスに加えて、もう一つ アドバイスをしたいと思います。これは特に180点以上を目指す生徒にはしっかり肝に銘じておいて欲しいと思います。
次の問題を解いて見てください。


＜問題＞

It was very nice ______ to receive such a wonderful gift on my graduation.

�@ for me 　　�A of me 　　�B for I 　　�C of I



さて、解けましたか？

"nice"は、行動が“有益である”という意味にも“性格がよい”
という意味にも使える単語です。ここでは贈り物を受け取ったことが有益であったわけであって、決して私の性格がよかったわけではありません。
したがって答えは、�@となります。


解けましたか？
"nice"と言う単語を見て、条件反射的に"of人"を選んでしまった方もいるのでは ないでしょうか？
まあ、結局何が言いたかったかと言うと、センターは本当に意地悪だということです。
最後まで問題にしっかり目を通しておかないと解けないという、ひっかけ 問題(私はこれを地雷[＝mine＝マィン]と呼んでいます)もところどころに埋められているんです。
私の生徒にはあれこれ思い悩むな、脳みそ使うな、脊髄使え！時間を浪費するな！と 教えていますが、それは決して焦って問題を途中まで読んだところで導き出せ といっているのではありません。

いいですか、ですから今年は

「脳みそ使うな、脊髄使え！」に加えて「条件反射で答えるな！」


というアドバイスをみなさんにおくりたいと思います。少し矛盾したように 思われるかもしれませんが、私が脊髄で答えろ、と言っているのは あくまで、問題を最後まで読んだ上での話です。けっして、 ベルが鳴る＝＞エサがもらえる＝＞よだれをたらす　と言った パブロフ的な条件反射をせよと言っているのではありません。


実際センターはこういったパブロフの犬的な生徒をひっかける問題を ちょくちょく混ぜてきます。この手の問題は頑張って勉強した生徒で あればあるほどひっかかりやすくなります。上記の問題は実際にセンター で出題された問題ではなく、ＴＯＥＩＣの問題からひっぱってきましたが、 このような地雷が今年もセンターにはたくさん隠されていると思います。


センターの問題は、駿台や河合のマーク模試とは問題の格が違います！ マーク模試は所詮、センターを真似て一年に数回大量生産されているものです。 センターは一年に一回(追試を加えて二回)！センター作成部会がじっくり 温めてひねって、こねくり回して、醗酵させた！？超意地悪問題だということ を忘れないで下さい。ですから、日ごろのセンターマーク模試で180点近く 取れている生徒はとくに、センターを舐めてかかることのないように 再度気を引き締めていただきたいと思います。


ちょこっとだけ、記入するつもりがえらく長々と書き込んでしまいました。 思いつくままに書いたので、話が重複してしまっているところも あるかもしれませんが許してやってください。それでは、受験生の みなさん。頑張ってください！